水素ってなんだっけ?

水素は元素の中で最も軽く、宇宙で最も多く存在する元素。
地球上では主に海水などの化合物の状態で存在しています。
水素っていうとあまり身近ではないけれど、
学校でなんとなく習うからみんなが知っている物質。
それが未来エネルギーとして注目されています。

水素とは?

水素は文字通り「水の素」という意味で命名された元素なのです。だから、水から酸素を分離して水素を取り出すことができますし、酸素と結びついて水になります。

水素(H₂)は気体ですが、地球上には気体としてではなく、ほとんどが水(H₂O)として存在しています。

宇宙では一番多い元素と言われているのです。

ご存知でしょうか。

水素はたっぷりある

地球は水の星。

水を電気分解すれば、水素と酸素が取り出せます。水がたっぷりあるということは、水素もたっぷりあるということです。

また、水素は水以外の形でも存在しています。

化石燃料の中やバイオマス(動植物などの生物から作り出される有機性のエネルギー資源)の中にも。

いろいろなところにたっぷりと水素は存在しています。 

水素は軽い

水素は地球上で一番軽い物質です。

水素は空気中に放出すると上の方に速やかに広がっていきます。また、水素を風船につめると空気中で大きな浮力を得ることができます。

※空気1㎥ 1293g、 酸素1㎥ 1429g、二酸化炭素1㎥ 1977g、水素1㎥ 90g (0℃、1気圧のとき)

水素は反応しやすい!

水素は酸素との反応で容易に「燃焼」または「発電」し、「水」を排出します。

逆に、その水を電気分解し水素を取り出すことができるので、
循環型エネルギーとしても注目を集めています。

水素の使いみち

水素は20世紀初頭、気球や飛行船の浮揚用のガスとして使用されていました。

昭和20年~40年ごろになると、酸素と反応のしやすさから、都市ガスに水素を混ぜて利用していました。

そしてこれからは、燃料電池などで発電し、エネルギーとして利用され広がっていきます。

他にもいろいろな用途で使われています。
半導体加工、アンモニア肥料、石油化学工業、液体ロケット燃料など。